カナダへ親子留学を考えている方の中には、自分の英語力に自信がないからやっていけるか不安という方もいらっしゃると思います。個人的には、実際、親の英語力は重要な要素です。このページでは英語力が必要な理由と、享受できるメリット、そしてどのくらい英語力があるといいのかを実体験を元に紹介します。
目次
英語力は現地での生活力に直結する
カナダでの生活においては、現地の情報を得ることがとても重要です。例えば、学校情報やコミュニティの活動、子供の教育に関する情報などが自ら調べて得られます。現地で話されている情報を理解できれば、よりスムーズに生活を送ることができます。現地サポートのあるエージェントさんを使ってカナダに来たとしても実際に生活を毎日するのはその家族本人なので生活力、つまり自力でなんとかする力が求められる日の連続だと思ったほうがよいと思います。
現地で生活するうえで英語力が求められる場面
・アパート入居、不具合時の連絡、更新
・銀行口座開設の手続き
・学校の先生とのやりとり
・バスに乗っている時の、突然の行き先変更アナウンスに対処する
・薬局で薬剤師さんに症状を伝えて適切な薬を教えてもらう
同じ移民のネットワークを広げやすくなる
英語力があるとカナダでの移民のネットワークを広げられます。例えば、カナダのハリファックスにはインド、中国、韓国、アフリカなど様々なバックグラウンドを持つ移民の人が多く生活しています(ダウンタウンにいくほどその傾向が顕著です)。英語圏以外からの移民の人たちとのコミュニケーションを通して孤独感を軽減し前向きな気持ちになったり、移民だからこそ知っている情報にアクセスできることが多々あります。
移民ネットワークに入れてここが良かった!
・永住権の申請方法についてスリランカや中国のお友達と情報交換
・新鮮野菜を15%オフで毎回買える中国系スーパーの共同購入会員になれた
・お互い仕事を得たときに、喜び合う
永住権申請を目指しやすくなる
英語力が高いと将来的に永住権を申請する際にも必須になります。なぜなら、どの永住権プログラムも英語力の証明が必要だからです。プログラムによっては、英語力が高いほど点数が加算されて永住権がおりやすくなるものあります。基本的に永住権申請に必要な英語力はELレベル7(一部の職種を除く)以上で、IELTSジェネラルのスコアでいうと6.0以上になります。
また、永住権の審査は不法滞在を防ぐためにきちんと生活できるだけの資金があるのかの「年収」も審査対象になります。英語力があると仕事の選択肢が広がるのでそれだけ高収入の仕事につけて、永住権につなげやすくなると言えます。
日本にいる間にIELTS6.0を目指してみよう
ではどのくらいの英語力が必要なのでしょうか?カナダ政府が移民に求める英語力(IELTSでいえば6.0)=「カナダで仕事を得て生活していけるレベルの英語力」ととらえると、このスコアを目指すのが妥当です。
具体的なシーンでいうと、留守番電話を「何回か繰り返し聞けば理解できる」、学校の先生にメールを送るときの作法や文章の組み立て方が分かる、学校からのメールや手紙などの内容が辞書を使わなくてもだいたい分かるレベルになります。
参考までに私がIELTSの勉強をしたときに参考にしたサイトを紹介しておきます。勉強法を知るためにひたすら読み込んでその通りに学習を進めたらオーバーオール6.0を獲得することができました。
ELTS勉強法参考サイト
IELTSオーバーオール6.0を獲得するために読み込んだブログ
https://ielts.xsightplus.com/
IELTSスピーキング対策で利用したオンライン英会話
https://www.mytutor-jpn.com/
英語以外の社会経験も強力なサバイバルスキル
ここまで書いておいて矛盾しているかもしれませんが、英語力が足りないとやっていけないかというと、そんなことはありません。今の時代は翻訳機もありますし!英語力以外でも自分の経験や強みでカバーできる部分もたくさんあります。
我が家の英語力以外で乗り越えた例
・元営業マンの夫がカタコト英語で自動車購入価格の値引き交渉をして安く車を手に入れた
・病院を受診する前に症状を英語に翻訳したメモを書いて直接ドクターに見せて適切な治療を受けられた
他にも「友達を作るのが割と得意」、「海外旅行経験がある(=色んな国の人と話が盛り上がりやすい)」、「漫画・アニメ・ゲーム好き」、「好奇心旺盛」、「交渉好き」なども英語力以外で活かせるサバイバルスキルになると思います。特に日本の漫画・アニメ・ゲームは好きな人が多いです!
親子留学や永住を考えている場合は英語の勉強をしながら自分の強みやスキルを棚卸ししてみてください!
少しでも参考になれば幸いです。