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親子留学、いつ行く?わが家のリアルな2年間で見えた年齢別の特徴

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「親子留学に興味はあるけれど、いつ行くのがベストなんだろう?
そんな悩みを持つ方へ、我が家の体験が少しでも参考になればと思い、年中・小2・小6でのカナダ親子留学のリアルな2年間をまとめました。

まず我が家の前提:英語テストなし、DWE週1だけ

我が家の3人はいずれも英検や英会話教室の経験ゼロ。英語との接点は、ディズニーの英語システム(DWE)で週1曲を電話越しに歌う程度でした。

でも逆にそれがよかったのかもしれません。
3人とも「間違ってるかも…」という不安なく、正しさを気にせず、話し始められたのです。
これは、親子留学の最初のハードル=発語において、思いがけず大きなアドバンテージとなりました。

年齢別:子どもたちの発語と英語力の伸び

子ども 渡航時の年齢 発話のタイミング
長女(小6) 小6の2学期。渡航3日目には「だいたい分かった」と言うも、実際に話し始めたのは半年後ごろ パソコンの翻訳ツールを使いこなし、授業内容の理解はできていたが、求められるアウトプットレベルが高いので、その分アウトプットには時間が必要だった。文法知識ゼロからのスタートで苦戦も、日本語→英語に訳してそれを口にすることで、自然に発話できるように。友達も1ヶ月でできた。
長男(小2) 小2の2学期。英語で短文を話し出したのは半年すぎてから。 図書館のゲーム活動などを通じて、自然と英語にふれる。パソコンでひらがなをタイプすることはできていたので、翻訳ツールで学習面は対応できた。文法の裏付けがない分、話し出しには時間がかかったが遊びを通して、数ヶ月で発話が始まった。
次女(年中) 5歳。半年後に英語でおままごとをするようになり、2年後には英語優位に 最初は英語を話すのが恥ずかしくて無言だったが、話し始めると一気に成長。基本、耳からのインプットなので発音は抜群。フォニックスを学校で学ぶことで単語を自分で読めるようになった。

共通点:
3人とも、英語の“正しさ”よりも「伝える」ことを重視できたのは、テストや正解・不正解のプレッシャーがなかったからこそ
発語までの時間やプロセスはそれぞれ違いましたが、「話そうとする姿勢」は確実に芽生えていきました。リスニング力は1年くらいで私たち親を超えました。

 

小学6年での親子留学|長女の場合

良かったこと
小学6年生での留学は、周りをよくみることができる学年だったので、現地校への適応は驚くほど早かったのが長女の特徴です。娘は渡航3日目にして「だいたい分かった。もう大丈夫」と言っていました。英語が分かったというよりは、学校の全体の流れや、先生と生徒の距離感や、学校のルールを雰囲気で掴んだという意味です。

学習面も日本語能力の基礎が固まっている状態だったため母国語をキープしつつ英語も身につけやすかったです。また日本の算数はカナダよりも進んでいたのでカナダではとても簡単に感じたようです。「数学の授業でクラスで1番に課題が終わったよ」と誇らしげに報告してきました。

友人関係については長女は小学校では韓国から来た子たちととっても仲良くなり毎日楽しく学校に通っていました。中学校ではその子たちと週末にショッピングセンターに遊びにいったり、放課後にカフェで遊んでいるようです。文化的バックブランドがあらかた固まってきてからの渡航だったのでもしかしたら自国文化に近い子と仲良くなる傾向はあるかもしれません。

 

大変そうなこと
現地の友達との人間関係は複雑で、中学に進むにつれてその傾向は顕著になったように思います。これは、カナダだからというよりは、年齢が上がるにつれて人間関係が複雑になる、女子あるあるの現象ととらえています。

カナダで生まれ育った子が集まるバレエ教室のインテンシブコースに週3で約1年間通っていましたが、小さい頃から通っていた子が大半で人間関係ができあがっていたこともあり精神的な負担が大きかったようです。そこで頑張った長女は最終的に「燃え尽きた」といって週1の小規模クラスに移りました。現在は生徒数5人程度なので和気あいあいと楽しんでいます。

なお勉強は中学にあがり難しくなりましたが、先生に質問をすれば評価は高まるようで成績も良かったです。ただ英語のアカデミックな語彙は別途インプットが必要そうなので、本を読んで分からなかったところを辞書でひいてカードにまとめるという作業をして覚えるようにしています。他には英文法の知識を補うために、QQイングリッシュで英語で英文法を学ぶレッスンを毎日受講しました。

QQイングリッシュ

小学2年での親子留学|長男の場合

良かったこと

当初「何いってるか分からない!」と言っていた長男も、通っているうちにクラスメイトとの学校生活や遊びを通して英語を身につけました。学校から英語の本を毎日20分読むように言われていましたが、本人の性格的に受け付けず、何もせずに2年たってしまいました。Oxford Learning Treesのオンラインブックを月額購入して、音声を再生しながら読んでもらうことはしました。

それでも、2年たつと**「リーダーズシリーズ(Leveled Readers)」と呼ばれる、英語学習者向けにレベル分けされた読み物**のレベル2をスラスラ読めるようになっていました。(※リーダーズシリーズは語数や文法レベルに応じて段階的に構成されており、英語を母語としない子どもにも読みやすい設計になっています。)これはひとえに学校の先生がRewardsといって、本を読むとゲームを15分できるといったご褒美を設定して、息子に辛抱強くアプローチしてくれたおかげかもしれません。


一番英語が伸びた理由は放課後の活動にありました。カナダのハリファックスの図書館はオンラインゲームができるので、放課後は図書館にゲームをしにいくなかで、友達をたくさんつくり、英語で友達としゃべりながらゲームをするのが日課になりました。

そうするなかでコミュニケーション力や自信を育んだようで、ボーイスカウトやサッカー、ラグビーなど新しい活動にも積極的に参加するようになりました。2年経った今では、オールイングリッシュで新しい環境に飛び込むことに全く抵抗がなくなったようです。

大変そうなこと

国語の教科書の音読に取り組むようにしていますが、それでも読める文字が減ってきているように思います。

あとはゲームが大好きなので、パソコンの設定を日本語にしてそれでゲームをしてもらったりと、生活の中で日本語に触れる機会をできるだけ作るようにしています。家庭内での言語は日本語のみにしています。

年中での親子留学|次女の場合

良かったこと

次女はカナダの小学校のプライマリーから通いはじめました。入学当初、英語を話すこと自体が恥ずかしくてずっと黙っていたそうです。学校では”Can I go to the washroom?”も恥ずかしくて言えず、帰宅後トイレに駆け込んでいました。

しかし半年たつと、おままごとで英語で注文をしてみたり、簡単な受け答えができるようになりました。

2年たった今では、家でもずっと英語を話しています。発音は抜群で、現地の友達とも何回もお泊りに誘われて遊びに行ったりとスムーズにコミュニケーションをとっています。英語のほうが生き生きと話しているので、英語優位になっていると思います。

大変そうなこと

日本の学校教育を受けずにカナダに来たので、ひらがな、カタカナ、漢字をはじめとした日本語教育を自宅でゼロからしています。

我が家は日本から持ってきた500冊ほどの絵本を毎晩読み聞かせたり、音読をしています。あとはスマイルゼミをしたり、日記を書いたりしています。

スマイルゼミ

年齢層 英語発語の時期 英語習得 日本語維持 学習面の理解 人間関係
小学高学年(女子) 約6ヶ月〜 ◯(翻訳ツール活用) △(複雑になりがち)
小学低学年(男子) 約6ヶ月〜 ◯(容易) ◯(共通の遊び)
未就学児(女子) 約6ヶ月〜 ◯(容易) ◎(なじみやすい)

英語の準備は「正しさより慣れ」がカギ

親子留学の成否は、渡航前の“英語の完璧さ”ではなく、「話してみよう」という姿勢づくりが大事だと思います。

我が家でも、出発前に「聞く・話す」にもっと慣れておけば、子どもたちの発語ももっとスムーズだったかもと感じています。

まとめ|「いつがベストか?」は家庭の価値観次第

どの時期にもメリットと課題と感じています。
大切なのは、子どもの発達段階や性格、家庭のスタンスと照らし合わせて選ぶこと

そして、どんな時期でも、親の伴走と工夫次第で子どもは必ず伸びていきます

この記事が、あなたの親子留学プランのヒントになれば嬉しいです。
「1年でどれだけ英語が伸びたか」については、別記事で詳しく紹介予定です!

  • この記事を書いた人

Haru

カナダ・ハリファックスへ家族5人(未就学児〜小学高学年の子ども3人と夫)で移住。語学学校とカレッジを経て、ECE(保育士)としてフルタイム勤務。2024年永住権取得。 当ブログ「子ども教育キャンバス」では、カナダハリファックスを中心とした親子留学、英語学習、子育て、ハリファックスの生活情報を現地からお届けしています。 子どもを連れて日本を飛び出し、海外でゼロから生活基盤を立ち上げて暮らすことは、真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなもの。このブログを通して一人ひとりが思い描いた生活を実現できるお手伝いができると嬉しいです。

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