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【2025年版】カナダ留学おすすめエリア&費用ガイド|学びのある暮らしの魅力

こんにちは。子ども教育キャンバスのHaruです。
「子どもには、もっと広い世界を見せたい」「でも、留学ってハードル高そう……自分の英語にも自信がないし」カナダ留学は、子どもの英語力や国際感覚を伸ばすだけでなく、親自身の生き方もアップデートできるチャンスです。銃社会でないこと、一定レベル以上の教育水準、多文化共生社会という3拍子そろった環境だからこそ、家族でのチャレンジにも最適。

この記事では、親子留学をきっかけに移住し約5年間住んでいる経験をもとに、以下のようなリアルな視点を交えてお届けします。

  • 失敗しない都市の選び方
  • 家族でかかるリアルな費用感
  • ビザ取得の最新スケジュール(IRCC公式データ)
  • 3人の子どもたちとの親子留学実体験

などを交えて、2025年にカナダ親子留学を成功させるための情報を完全ガイドします。

「やってみたいけど不安…」

そんな不安を抱える方が、この記事を読むことで少しでも安心し、一歩踏み出すきっかけをつかんでもらえたらと思います!

カナダ留学が“ママ・パパ世代”に刺さる3つの理由

1. 教育の質と費用対効果が高い

カナダはOECDのPISA(15歳を対象とした国際学力調査)で常に上位にランクインしています。2022年の成績では、カナダは数学・読解・科学すべてにおいてOECD平均を大きく上回るスコアを記録。例えば数学では、78%が「最低ライン(レベル2)」以上を達成、トップパフォーマー(レベル5以上)は12%に達しています(OECD平均:それぞれ69%、9%)(PISA 2022 Results (Volume I and II) - Country Notes: Canada)。

また、グローバルランキングでカナダは6位に位置し、日本(4位)とほぼ肩を並べる学力水準です。

2. 公立校に無償で通える制度

カナダでは、親が就労ビザまたは学生ビザ(カレッジ・大学・語学学校など)を保持している場合、子どもが現地の公立小中高校(K〜12)に授業料無料で通える州が多くあります

たとえばノバスコシア州やケベック州では、親が語学学校を含むフルタイムの教育機関に在籍していれば、その子どもは留学生扱いではなく、現地児童と同じ条件で就学できる制度があります。

通常、留学生としてカナダの公立校に通う場合は年間10〜17,000カナダドル(約110〜190万円)の授業料がかかるため、この制度を活用できれば子どもたちの学費が無償になるので大きな節約につながります。都市や学区によって条件が異なるため、事前に最新情報を確認しておくことが重要です。

3. 治安と生活インフラが安心

  • 犯罪発生率が日本と同水準(Numbeo調べ)

生活情報サイトNumbeoの調査では、カナダの犯罪指数(国別)は約46〜46.5ポイント。対して日本は22〜24ポイントで、カナダは日本と比べて犯罪率はやや高いものの、依然「中~低レベル」の安全圏内と評価されています(numbeo.com

主要都市と日本の都市を比較すると:

トロント vs 東京:犯罪指数 48.32 vs 21.55 (numbeo.com

バンクーバー vs 東京:45.28 vs 21.55 (numbeo.com

  • 交通・教育が整っており、子育てに優しい社会構造

交通・教育面は比較的整っています。医療体制は日本ほど整っているわけではありませんが、大人の子どもに対する目がとても優しく、公共の場でも子育て中の家族に対する配慮や声かけが日常的にあります。こうした「人のあたたかさ」は、慣れない海外生活において大きな安心感につながります。

 親にとっても「学び直し」の時間になる|就労より大切なこと

カナダ親子留学は、子どもの英語力や経験を広げるだけでなく、親自身にとっても“これからの人生を見つめ直す時間”になります

「カナダでは親もすぐに働ける」と思われがちですが、実際には制限があります。保護者が就労ビザを取得するには、公立のカレッジや大学にフルタイムで通っている必要があります。また、自らが学生となってCo-opプログラム(就労付き留学)に参加する道もありますが、育児と学業・インターンの両立は現実的には簡単ではありません。

でも、だからこそ得られる時間があります。

私自身も、最初は「働けない自分」に戸惑いを感じました。しかし、ECEの1年コースで英語による保育を学び、実習を通じて現地ならではの経験を積むことができました。さらに、ブログやSNSで自身の体験を発信することで、新たな日本とのつながりも生まれました。

「働けない=損」ではなく、「今だからできること」に目を向けてみる

それが、親子留学をもっと豊かにする大きな視点だと考えられます。

 

失敗しない都市選び:主要4都市比較

都市名 特徴とメリット
バンクーバー 温暖で過ごしやすく、日本人コミュニティも多く安心。初めての親子留学におすすめ。
トロント 経済・文化の中心。多国籍で就労機会も豊富。キャリアアップを視野に入れたい人に。
モントリオール フランス語と英語のバイリンガル環境。ヨーロッパの雰囲気とリーズナブルな生活費が魅力。
ハリファックス 自然と教育が両立できる穴場都市。家賃が安く、子育てに適した穏やかな港町。

バンクーバー|初めての親子留学に最適な環境

バンクーバーは温暖な気候と日本人向けサポートの豊富なのが特徴です。特に現地には日本語対応の食材店も多く、生活面での不安が少ないのが魅力と言えそうです。

トロント|キャリア志向の家庭におすすめの大都市

トロントは、将来の就職や進学も視野に入れる家庭におすすめです。理由は、カナダ最大都市として教育・経済・文化資源が豊富だから。現地企業とのインターン機会や、大学進学の情報も得やすく、進路選択の幅が広がります。都市生活の利便性と学びの多様性を求める方に最適な選択肢です。

モントリオール|教育水準と生活コストのバランスが魅力

モントリオールは、フランス語と英語が共存する環境で、バイリンガル教育を身近に体験できます。コストパフォーマンス重視の家庭に好相性です。

ハリファックス|自然と教育が共存する子育て向きの港町

ハリファックスは、自然豊かで落ち着いた環境を求める家族にぴったりです。理由は、都市の規模が小さめで治安も良好な点。現地の人々も親切で、子ども連れに対するサポート意識が高いのが特徴です。実際住んでいて感じますが、港や公園、図書館などの公共施設も充実しており、穏やかな環境で子育てをしたい方に最適です。

ノバスコシア州ハリファックス夏の親子で楽しめるスポットガイド
ノバスコシア州ってどんな所?親子留学を考える時におさえたいポイント

家族4人でかかるリアルな費用(2025年版)

Statistics Canadaの最新データによれば、カナダの留学生の大学学費は平均32,000カナダドル(約340万円)にのぼります。また、家族4人の生活費は月額3,900〜5,200カナダドル(約45〜60万円)が目安とされており、1年間では約880〜1,400万円の出費になる可能性があります。

以下は期間別の費用目安です。都市を限定せず、カナダ全体でだしています。

期間 学費+滞在費 生活費(月額) 合計(目安)
3か月 約 85〜170万円 45〜60万円 約 220〜350万円
6か月 約 170〜340万円 45〜60万円 約 440〜650万円
1年 約 340〜680万円 45〜60万円 約 880〜1,400万円

ポイント:費用は滞在都市と学校によって大きく異なる

  • 都市(トロント・バンクーバーは高い、モントリオールや中小都市は低め)によって生活費は異なります。
  • 学費は専攻分野・教育機関によって5~10倍の違いがあります。
  • 具体的なプランには、行き先と学校の公式サイトで最新情報を直接確認するのが最善です

2025年最新カナダ・ハリファックスの生活費。家賃、光熱費など

節約術:親子留学に現実的な4つの方法

物価上昇の影響も加味すると、上記のようにかつての想定より高額になる傾向にあります。

とはいえ、出費を抑える工夫は可能です。

① アウトレットや中古品を活用して初期費用を抑える

カナダは中古市場がとても活発。Facebook MarketplaceKijiji(地域掲示板)では、家具・子ども用品・家電などが格安または無料で手に入ることも。家の初期セットアップ費用を10万円以上削減できる可能性があります。

② 家族で使える格安携帯プランを契約

日本の感覚で高額な大手通信キャリアに加入すると月1万超も。Freedom MobileやPublic Mobileなどの格安SIMを選ぶことで、家族全体の通信費が月数千円で収まります。

③ 学区選びで教育費+通学コストを抑える

公立校は原則学費無料(条件による)。徒歩圏に学校がある地域に住むことで、バス代や送迎の負担も削減。郊外すぎると車が必須になり費用が逆に増えるので注意。

④ 日本から持ち込めるものは事前に用意

現地で買うと高い防寒着・子ども服・文具・日用品などは、必要最低限を日本で準備してから渡航するのがおすすめ。特に冬物は円安の影響もあり、現地購入だと2倍以上かかることも。
カナダ留学の持ち物リスト:知っておきたいアイテムの選び方と実例

ポイント:派手な節約より「固定費の見直し」が鍵

子留学では、「一発で大きく節約」よりも「毎月かかる固定費(通信費、交通費、生活用品)をどこまで抑えられるか」がポイント。暮らしのダウンサイジングと優先順位の明確化が成功の鍵です。

 

渡航までの6ステップ & チェックリスト

渡航までの6ステップ

  1. 学校選び&ビザの条件を確認
  2. 出願・入学許可の取得
  3. 学生ビザ&同伴ビザの申請
  4. 渡航チケットと住居の確保
  5. 留学保険・国際送金・通信環境の準備
  6. 出発前に英語の基礎と生活ルールを共有しておく

持ち物チェックリスト

  • パスポート/ビザ
  • 国際キャッシュカード/保険証書
  • 防寒着(冬季留学の場合)
  • 変換プラグ、常備薬、現地SIM

カナダ留学の持ち物リスト:知っておきたいアイテムの選び方と実例

よくある質問(FAQ)

  1. いつが出発のベストタイミング?→ 9月入学に合わせると生活に馴染みやすくおすすめ。
  2. 英語力はどの程度必要?→ TOEIC500点程度でも都市によってはやっていけるし現地で伸ばすことができますが、実感値としてはIELTS6.0あれば、現地でのやりとりもそこまで苦労せずできると思います。
  3. 親も語学学校に通える?→ 通えます。子どもの学校送迎に間に合うペアレントコースを用意している学校もあります。
  4. 病院は日本語対応ある?→ バンクーバーやトロントでは日本語対応クリニックあり。ハリファックスのIWK(小児専門病院)も通訳機能つきでやりとりできます。
  5. 公立校と私立校、どっちがいい?→ 公立校は基本的に十分な教育水準ですが、地域による質の差があるため、事前の調査が必要です。ハリファックスについては公立校はダウンタウンにある学校ほど移民家庭の子どもが多い傾向にあり、カナダ生まれの子どもとの交流を重視する場合は、私立校のほうがその機会が多くなります。

カナダ学生ビザ・同伴家族ビザの最新処理状況【2025年版 IRCC公式データより】

カナダ移民局(IRCC)の公式情報によると、2025年6月現在の処理時間は以下の通りです。

ビザの種類 平均処理時間
学生ビザ(Study Permit) 約8〜10週間
就労ビザ(Open Work Permit) 約10〜12週間

IRCC Processing Time Tool
※3か月前の申請が理想的とこれまでは言われていましたが、最近では時期によっては学生ビザの処理に7か月かかることもあるので、早めの申請が吉です。

親子留学体験談:年齢別の伸び方に違いあり|我が家の場合

親子留学を検討するうえで「いつ行くのがベストなのか?」という問いは、多くのご家庭が悩むポイントです。我が家では、当時年中・小2・小6だった3人の子どもと一緒にカナダへ渡航。同じ環境でも年齢や性格によって、英語の伸び方や発語のタイミングには大きな違いがあることを実感しました。

たとえば、小6だった長女は学校のルールや雰囲気をすぐに掴んで3日目には「だいたい分かった」と話していたものの、実際に話し始めたのは半年ほど経ってから。逆に年中だった次女は半年後に英語でおままごとをするようになり、2年後には家でも英語が優位になっていました。小2だった長男は、最初は英語を拒否気味でしたが、図書館や遊びを通じて自然と発話が始まりました。

共通して言えるのは、「正しく話せるか」よりも「伝えようとする姿勢」を大切にできたこと。発語までのスピードは違っても、親が寄り添いながら見守ることで、どの子も確実に伸びていきました。

➡︎ 詳しくは 親子留学、いつ行く?わが家のリアルな2年間で見えた年齢別の特徴 をご覧ください。

情報リンク集

2025年最新カナダ・ハリファックスの生活費。家賃、光熱費など

まとめ|迷っている今こそ「情報収集」が第一歩

カナダ留学は、子どもの未来をひらく素晴らしい選択肢であると同時に、親にとっても新しい価値観や生き方と出会える貴重な体験です。

とはいえ、すぐに決められなくて当然。わが家も、準備や情報集めにたっぷり時間をかけました。

「今すぐ動けなくても、今から知っておく」ことが、半年後・1年後の選択肢を確実に広げてくれます。

どの時期に行くか、どんな都市が合っているか、かかる費用は?……そんな疑問に少しでも応えるため、今後もこのブログではリアルな親子留学の情報を発信していきます。

まずはできるところから。たとえば、

  • 気になる都市を調べてみる
  • 子どもと一緒に英語の絵本を読んでみる
  • 体験談を読んで自分の理想を思い描いてみる

あなたとお子さんの留学プランが、素敵なものになりますように^^

 

  • この記事を書いた人

Haru

カナダ・ハリファックスへ家族5人(未就学児〜小学高学年の子ども3人と夫)で移住。語学学校とカレッジを経て、ECE(保育士)としてフルタイム勤務。2024年永住権取得。 当ブログ「子ども教育キャンバス」では、カナダハリファックスを中心とした親子留学、英語学習、子育て、ハリファックスの生活情報を現地からお届けしています。 子どもを連れて日本を飛び出し、海外でゼロから生活基盤を立ち上げて暮らすことは、真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなもの。このブログを通して一人ひとりが思い描いた生活を実現できるお手伝いができると嬉しいです。

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