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こんにちは。子ども教育キャンバスのハルです。
私が親子留学を決心して最初にしたことは、英語(IELTS)の学習でした。四技能のなかで一番の課題はリスニングでした。音源は聞いているもののリスニング力がついてる実感がない。本当にこのやり方であってる?と不安だらけでした。そこでオンライン英会話の無料体験を利用して先生に相談したところ、「ネイティブの話が分かるようになるためには、まずネイティブ特有の音のつながりや脱落などを聞いて理解できる必要がある」というアドバイスでした。
そこでこの記事では、
「読めば分かる文章が聞き取れない」「英語を毎日聞いてるけど上達している実感がない…」「留学を控えているけど、このままで大丈夫かな…?」
そんな不安を感じている人に、効果のあるリスニング学習法とおすすめ教材・サービスを紹介します。理屈を理解してこそリスニングトレーニングの効果があがると思うので、リスニング学習法の根拠となる文献なども併せて調査をしてみました。限られた時間のなかでリスニングを向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。
参考文献
- Krashen, S. D. (1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition.第二言語習得における「理解可能なインプット(i+1)」の理論を提唱。
- Chung, D. (2010). The Effect of Shadowing on English Listening and Speaking Abilities of Korean Middle School Students.韓国の中学生を対象に、シャドーイングがリスニングとスピーキングに与える効果を調査した実証研究。
- Yoshida, M. (2012). The Effect of Shadowing on EFL Learners' Listening Comprehension. ARELE, 23, 31–40.日本人学習者を対象とした研究で、シャドーイングによるリスニング理解の向上を実証。
目次
この記事で分かること
- リスニングがなかなか上達しない理由と、その背景にある科学的根拠
- 効果的なリスニング学習法:シャドーイングと高速音源トレーニングの理論と実践
- おすすめの教材『英語リスニング大特訓』の特徴と活用法
- オンライン英会話サービス「スパトレ
」でのシャドーイングと高速音源トレーニング体験談
リスニングが上達する方法をより明確にするために、上達しない理由をまずは説明したいと思います。
なぜリスニングはなかなか上達しないのか?
リスニングの勉強で「とにかく聞く」ことが大切だと思われがちですが、それが“聞き流すだけ”である場合はリスニング力は伸びないとのことです。その理由は、次のような科学的根拠にあります。
- 人は「意味を理解しよう」と意識しない音声を、記憶に定着させづらい
- 日本語と英語では音の構造が大きく異なり、音の変化(リエゾン、脱落など)に気づきにくい
- 発音できない音は聞き取れない(自分の口が再現できない音は、脳も“認識”しづらい)
さらに、言語習得の理論として有名なクラッシェンの「インプット仮説」では、今の自分のレベルより少しだけ難しい英語を理解しながら聞くことを意識的に取り込むことが重要とされています。つまり、ただ聞き流すのではなく、「集中して聞き、意味を理解し、再現する」という能動的な学習が必要なのです。
上達のカギは「シャドーイング」×「高速音源トレーニング」
「集中して聞き、意味を理解し、再現する」ー具体的に何をすればよいのか?有効なのが、次の2つのトレーニングです。
● シャドーイング
シャドーイングとは、音声を聞いた直後に、まるで影のように同じ内容を口に出して真似る練習法です。
得られる効果:
- 発音・イントネーション・リズムの習得
- 聞き取る→理解する→話す という脳内プロセスの強化
- 英語を“音として”でなく、“意味を持つ単位”で捉える力が育つ
実際、シャドーイングは多くの大学や言語教育現場でも導入されており、リスニングスコアが伸び悩む学習者ほど効果が大きいとされています。
音を再現するために集中して聞く必要があります。意味を理解しないと再現できないので、最初の頃は脳がぐったりしました。
● 高速音源トレーニング
リスニング教材の音声を早めることもおすすめです。音声教材はネイティブの英語より比較的ゆっくりな場合が多いので、その際はアプリを活用して1.5倍、2倍といったスピードアップされた英語音声を使ってトレーニングする方法も非常に効果的です。
得られる効果:
- ネイティブの会話スピードに慣れる
- テストで流れる英語が「遅く感じる」ようになる
- 音のつながり(リエゾン)や省略に耳が追いつく
リエゾン(音のつながり)の例:
- want it → wan(t)it (tとiがつながる)
- give up → givu(v)up (vとuがつながる)
省略の例:
- going to → gonna
- want to → wanna
- got to → gotta
これらの音の変化に慣れることで、ネイティブの自然な会話の聞き取りが容易になります。
この2つを組み合わせることで、受動的だった“なんとなく聞いていた”リスニングが、自分の中で再現できる英語力に変わっていきます。
おすすめ教材:『英語リスニング大特訓』
瞬時にわかる英語リスニング大特訓(Amazon)
特徴
- 音の変化(連結・脱落・同化など)を徹底的にカバー
- CD音源付きで繰り返し練習に最適
- 「速くて聞こえない…」を「ルールがわかるから聞こえる」に変えてくれる
- 留学後も実際に現地で使われているフレーズが多く、「あ、これ聞いたことある!」と感じる場面が多数
「英語の音がどう変化しているのか」がわかると、急にリスニングが楽になります。この本は、まさにその“壁”を越えさせてくれた1冊でした。
CDの音源自体は教材用のスピードだったのでRepeteというアプリを使って高速音源にしました。音声が途切れた部分に自動的にポーズを挿入して再生してくれるのでリピーティングやシャドーイング、ディクテーション(書き取り)などに適しています。
この本は私が実際にオンライン英会話の先生におすすめされて取り組んだ本です。文自体は平易なので音声変化に集中できることもメリットです。ページごとにどんな音声変化に注意をすべきかのポイントが明確に説明されているので、正しく努力できるのが良いなと思いました。オンライン英会話のレッスン前に予習、レッスンで発音矯正、レッスン後に復習、その他の時間で音声を再生して一語一句聞き取れるレベルまで繰り返し聞きました。
スパトレ体験談:海外生活に必要なリスニング耳の土台づくりになった
ただ、一人でシャドーイングを進めるのは、自分の発音が正しいかも気になるし、できればその場でフィードバックが欲しいところ。そこで、オンライン英会話を利用しました。私がリスニングを強化するために選んだのはスパトレ(SPTR)です。
スパトレの特徴
- 第二言語習得理論をベースにしたトレーニング
スパトレは、Stephen Krashen の「理解可能なインプット」や、言語処理の自動化理論など、実証された学習理論に基づいてカリキュラムが設計されています。ただ話すだけのフリートークではなく、「どうしたら英語が聞けるようになるか/話せるようになるか」をロジカルに考え抜かれた設計が強みです。
- 教材準拠の本気レッスン
毎回のレッスンは、指定教材に沿って進行。先生とただ楽しく会話するのではなく、教材に忠実に取り組み、毎回の学びが積み上がっていくスタイルです。筆者は発音や音のつながりを集中的に強化したことで、聞こえる音の解像度が大きく変わりました。
- 高速音源トレーニングやシャドーイング指導にも対応
英語音声を1.5~2倍速で聴くトレーニングや、シャドーイング練習もレッスンに組み込むことができます。「自分ではできているつもり」のシャドーイングに対して、講師が正しくフィードバックしてくれるのはオンラインならではの強みです。
- 毎日レッスン×予約制=習慣化しやすい
1日1回、25分のレッスンを予約制で受講します。私は毎朝7時に固定していたことで、英語学習がルーティン化し、迷いや面倒くささがなくなりました。固定担任制ではなく、まとめて予約もできないのでレッスンが終わったらすぐに翌日の分を予約することを日課にしました。若干の手間はかかりますが、予約にかかる時間は時間と先生を選んで5分程度。レッスン受講のメリットがデメリット(手間がかかる)を上回っていたのであまり気になりませんでした。
- 7日間無料体験で複数の講師を比較できる
無料体験中は複数の講師を試すことができ、自分に合った先生を見つけてから本格スタートできます。発音チェックが得意な先生を見つけられたことが、学習効率を上げた大きな要因でした。無料期間は7日、1日1レッスン受講できるので最大7人の先生を試せます。どの先生も教材に忠実に進んでいく形式で、真面目な雰囲気のレッスンでした。教材を最初に選んで対応している先生を色んな方で受講してみるのが良いと思います。
スパトレの料金
月々5,980円(1日1回25分レッスン)、24時間365日受講可能、テキストは5000教材のなかから選択可能(市販教材、自社教材)※今回紹介した本も教材リストに含まれているので利用できます
どんな学習をしたか
- 急な予定が入りにくい朝一番の時間に25分レッスン → 生活のルーティンに
- すきま時間に音源を1.5倍速・2倍速で再生し、該当箇所をシャドーイング
- レッスン前に「口慣らし」の予習、レッスン後に復習
- 毎回のレッスン時に前回のレッスンで扱った文章の発音チェック+新しいページの発音矯正レッスン
- 自分の癖や弱点の音(例:R/Lの混同)を講師が見つけてくれてさりげなく集中レッスンしてくれる
どんな効果があったか
- 「教材で聞いた音」が実生活の中でも聞き取れる
- 聞いても理解できなかった部分が、自然に意味とつながるように
スパトレでは、ただ楽しくおしゃべりするのではなく、「目的に沿って英語を鍛える」「毎回のレッスンで学びがある」場だったのが良かった点です。無料体験中に複数の先生を試せたのも安心感・納得感につながりました。無料期間中に自分の課題を相談できたのも良かったです。
リスニングは、正しい方法なら必ず伸びる
リスニング力を効果的に向上させる3つの重要なポイントが分かりました。
- 音声を意識的に聞き、内容を理解しながら処理する
- オンライン英会話で発音練習を通じて、音の認識力を高める
- シャドーイング(英語音声を聞きながら、少し遅れて同じように発音する練習)で聞く力を育てる
ポイントを得た学習を進める具体的な方法をは次のとおりです。
- 『英語リスニング大特訓』で、音のルールを理解する
スパトレ
の無料体験で、自分のリスニング力を客観的にチェックしてもらう
- 倍速音声&シャドーイングで、英語特有の音声変化を自分の中に“定着”させる
リスニング学習法に迷っている方は是非試してみてください^^