カナダ留学を考えている人にとって、家さがしは現地での生活の質を左右する重要なステップ。特に初めての人にとっては「家さがしは日本と違う?」「家さがしの流れは?」など気になることも多いと思います。この記事では、カナダの家さがしの基本的な進め方や、2025年の最新のノバスコシアの家賃相場、間取りの呼び方、さらに必要書類や段取りの要点を紹介します。
親子留学や家族での移住を考えていて、アパートやコンドミニアム、一軒家を探している人は是非参考にしてみてください。(本記事ではシェアハウス関連情報はとりあげてません。ごめんなさい!)
目次
カナダで家探しするときの心構え
日本では不動産仲介業者を通じて部屋探しをするのが一般的ですが、カナダでは自分で直接オーナーや賃貸管理会社にコンタクトを取り、実際に物件を見て決めるのが基本。なので、疑問や不安点はしっかり相手に伝えて確認をする、ときには交渉をすることも想定しておくことが大切です。
物件の種類と特徴
アパートメント(Apartment)
複数の部屋が一つの建物内にある賃貸物件です。共有エントランスがあり、通常建物内に共同ランドリーがあります。物件タイプによっては部屋内にランドリーがある場合も。
コンドミニアム(Condominium/Condo)
日本のマンションに近い物件です。各部屋に所有者がおり、管理人が常駐しています。設備やメンテナンスの質が高いのが特徴。
一戸建て(House)
独立した建物全体を借りる形態です。庭付きが多く、プライバシーが保てる反面、管理や修繕の責任範囲が広くなります。
アパート、コンドミニアムは雪かきはしなくてよく、一戸建ては雪かきを自分でする必要があります。(事前対策をしないと大雪が降った場合玄関ドアが開かず外に出られなくなるのです…玄関前も雪が積もると足の踏み場がなくなるので除雪して外出するときの導線を確保する必要があります。)
ハリファックスの賃貸物件相場 ※2025年2月更新
ハリファックスでは人口増加が著しく、空きがあってもすぐに埋まってしまうことが多いです。そのため、立地や家賃など、住みたい家の条件をあらかじめ優先順位付けしておくことが大切。家賃も高騰しているので月2,000〜3,000ドルと思って探すことをおすすめします。
家賃タイプ | 月額(C$) |
1Bed(ハリファックス中心地) | 2,072.22 C$ |
1Bed(ハリファックス郊外) | 1,667.20 C$ |
3Bed(ハリファックス中心地) | 3,300.00 C$ |
3Bed(ハリファックス郊外) | 2,719.13 C$ |
出典: Cost of Living in Halifax (NUMBEO)
家賃以外にかかる光熱費、交通費、食費などの相場はこちら
間取りの呼び方
- 1Bedroom/1BR:独立した寝室が1つ、通常大人2名まで
- 2Bedroom/2BR:独立した寝室が2つ、3-4名向け
- 3Bedroom/3BR:独立した寝室が3つ、家族向け
入居人数が3人以上の場合は原則2 Bed以上の部屋を探すことになります。お子さんの性別や年齢によっては1 Bedでも入居できる場合があるので、アプライ時に確認してみてください。
親子留学の家探しチェックポイント
予算内で理想的な物件を見つけるために、以下のような項目で優先順位をつけることをお勧めします。
優先順位のチェックポイント
- 通学・通勤の利便性(徒歩圏内か?公共交通機関へのアクセスは良いか?語学学校からお迎えに間に合うか?など)
- 学校区域(ハリファックスは原則学区制。どこの小中学校に通うことになるのかを確認。)
- 周辺環境(スーパーマーケット、図書館などアクティビティ施設へのアクセス、繁華街エリアかどうかのチェック)
- コミュニティの特性(留学生が多いのか、移民が多いのか、特定の人たちが集まるエリアなのか)
絶対譲れない点の例(親子留学の場合)
- 自分が語学学校へ通い、子どもも学校に通学するため、車なしでも両方の送迎が可能な場所が必要
- 中学生の子どもが一人で学校に通えるように家は学校にできるだけ近くがいい
- せっかくカナダに来たので、英語を母語とする子どもが多いエリアに住みたい
- 車なし生活前提なので、バス停やスーパーが近いところがいい
大学や語学学校の近くのエリアは留学生とその子どもたちが多く住んでいる傾向があるので、そのエリアにある小学校も当然英語が第二言語という子が多い傾向です。英語初心者にとっては話しかけやすかったり、異文化体験にはもってこいの環境ですが、ネイティブ英語の環境を強く希望する場合は候補から外したほうがよいかもしれません。英語を母国語とする人が多く住むエリアを希望の場合は、ダウンタウンから離れた場所になる傾向があり、車が必要になるケースがあることを念頭に進めるのがよさそうです。
妥協可能な項目の例
- 共用設備(ランドリーなど)の利用
- 内装のグレード
- 築年数
優先順位をつけて家さがしの着地点を見据えておくことが大事です。
家探しに必要な書類
- パスポートのコピー(1枚目のみでOK)
- ビザのコピー(バーコードあり)
- 銀行の残高証明(英文)
残高証明は学生ビザ申請時に使用したもので問題ありませんが、相手の会社や審査フェーズによって最新版が必要になる場合があります。
家探しのダンドリ
1.サイトから家を探す
ポータルサイト:Kijiji, Rentals, RentCafe
不動産会社:Northpoint Properties, MetCap, Universal
2.問い合わせをする
空き状況、入居可能時期、内見希望または入居申請の意思を伝える
3.内見※任意
水回り、空調、ランドリー、セキュリティを確認
4.入居申請(Application)
本人氏名、現住所、電話番号、メールアドレス、職業、残高証明、ビザの種類(有効期限など)を伝える
→入居審査のプロセスに進みます。
5.デポジット(敷金)の入金
入居申請が無事承認されたら、物件を押さえるためのデポジットを入金
6.本申込み
Webサイトまたは書面で本申込みを進める
7.電気の開通申し込み
NS Powerに電気の開通を申し込む
8.賃貸保険の加入
Webで加入可:DUO
9.住まいへ入居
不動産会社オフィスで利用方法を説明され、鍵を受け取る
親子留学でお子さんが現地校に通う場合
お子さんの学校への登録には、その学区に居住していることを証明する資料が必要です。賃貸保険と電力会社への登録をすることで初回の請求書が届き、それを居住証明として提示することができます。逆にいうと家が決まっていないと学校登録ができない=お子さんは学校へ通うことはできません。(Airbnbやホテル滞在では学校登録不可)
我が家は当時は英語力に自信がなかったし不動産の商習慣も分からなかったので、エージェントさんに内見代行をお願いしました。写真や動画を見せていただき、無事契約することができました。割と競争が激しく油断するとなくなってしまったりするので、決まったときにホッとしたのを覚えています^^ こちらのエージェントさんにお世話になりました↓
スムーズな家探しのポイント
現地の電話番号を持っていると入居申請が承認されやすくなります。なのでスムーズに家を決めたい場合は現地に来て電話番号取得後にホテルやAirbnbなどに滞在しながら家を決めるか、日本から現地のエージェントに家さがしサポートを依頼することをお勧めします。
親子留学の場合、家の契約をしないと学校に通えないので、日本から現地のエージェントさんに家さがしをお願いするか、どうしても自分で見て決めたい場合は、現地到着後に電話番号を取得して家さがしをして決まったら、学校登録して通学スタートになることを念頭においておく必要があります。カナダ・ハリファックスでの家探しは、物件も割とすぐ埋まってしまうので、入念に調べつつ優先順位を明確にして迅速な判断がポイントです!