親子留学とお金

中学受験ではなくカナダ・ハリファックスへの親子留学を選んだ理由

2021年の8月末からカナダのハリファックスに家族5人で暮らしているHaruといいます。

多様な価値観がある社会の中で子どもたちを育てたい――そんな想いから、私たちはそれぞれの仕事を辞めて、中学受験塾を辞め、家族留学をすることを決断し、美しい自然と子どもたちへの温かいまなざしがあるカナダの港町ハリファックスに移住しました。

この記事では、なぜ親子留学を選んだのか、なぜハリファックスなのか?について紹介します。

 

多様な価値観のある社会で子育てをしてみたかった

元々は家族で海外に出ることは考えたこともなく、長女は中学受験を視野にいれて小学校低学年から塾通いをしていました。子どもに良い学歴をつけてほしいというよりは、小学生のうちに一つの目標に向けてコツコツ頑張る経験や、自分を振り返る経験、基礎学力を固めてほしいという思いがあったからです。

一方で、小学校高学年の多感な年頃に勉強一色にして大丈夫なのかなという不安がありました。もちろん中学受験を否定するつもりは全然ありません。ただ我が子は合格体験記にあるような「1日◯◯時間勉強しました」といったタイプの子とはかけ離れていたので、親が頑張ってやる気を引き出す必要があるのも目に見えていました。

私にはその自信がなかったし、対応を誤って親子関係が悪化する方がリスクだと考えていました。

志望校に設定されたゴールに向かって努力し続けるというよりも、もうちょっと創造的でかつライフスキルにつながる体験を家族でしてみたい。そんな風に考えるようになりました。

具体的にいうと

1.いい意味で自分の当たり前が崩れ落ちる、自分の感情が揺さぶられる体験をできないか。

2.相手の言っていることを理解・受容したり、自分の考えを臆することなく相手にシェアできるマインドやスキルが身に着けられないか。

というものでした。そうして、調べを進めるなかで「親子留学」という決断に至ります。

 

親子留学をとおして、子どもたちには、いろんなバックグラウンドを持つ人々に囲まれた環境で、柔軟性やサバイバルスキル(何とかする力)を身につけてほしい。そうして自立して人生を楽める大人になってほしいと思っています。

 

カナダ・ハリファックスの魅力

カナダのノバスコシア州にハリファックスという街がある。これはグーグル検索で知りました。確か「親子留学、カナダ、子ども無料」 といったキーワードで調べたと思います。結果的に、この街に住んで大正解でした!

カナダ・ハリファックスの魅力は次のとおりです。

車なしでも生活できる利便性、治安が良く移民が多い環境

学校は家から徒歩10分、スーパーは徒歩2分、図書館は10分、ショッピングセンターもバスで20分で行けます。運転免許を持っていない私でも生活に全く困りません。カフェもあります。

ハリファックスは美しい自然と子どもたちへの温かい目なざしがある

個人的には海や湖が徒歩で行けたりするのがお気に入りです!ハリファックスの対岸のダートマスはthe City of Lakesと言われるくらい湖がたくさんあります。ハリファックスに来てから、夏にはレイクで泳いだりカヌーを楽しめ、冬にはスケートができたりと自然遊びの選択肢がぐんと広がりました。もしいろんなレイクやトレイルをめぐりたいならカーシェアを利用する方が便利です。

子どもたちが安心してのびのび成長できる・親もヒヤヒヤしない(笑)環境が整っています。みなさん子どもをみるとニコニコしてくれます。おまわりさんがクッキーを子どもにくれたこともありました。

治安が良い

子どもたちだけで図書館に行っていますが、今のところ危険な目にあったことはありません。

人によって「理想の子育て環境」のイメージは違うので一概には言えませんが、実際にハリファックスで知り合った人の中には「トロントは危険すぎて子育てに向かないのでノバスコシアに来た」という人もいます。

 

移民が多い街なので英語を聞き取ってもらいやすい

カナダの人もいろんな国の人がしゃべる英語に慣れているようで、あまり聞き返されることがありません。話す側としてもそこまで発音を気にせず気楽に喋れるのも移民が多い街の特徴だと思います。

 

子育ての充実体験

日本の義務教育から離れることになるので、子供たちの日本の学習遅れへの心配はありました。しかしそれ以上に子供たちはハリファックスでの生活を通じて自然に英語やコミュニケーション能力を身につけているように感じます。

カナダはもちろん、韓国・中国・インド・ウクライナ・ロシア・トルコ・シリア・ナイジェリア…あげたらきりがありませんが、様々なバックグラウンドを持つ友人と触れ合う機会にも恵まれました。

食べ物を持ち寄ってピクニックをしたときは多国籍のお料理が食べられて楽しかったです。

みんな違って当たり前なので、「◯◯すべきか?」などと迷うことはあまりなく、むしろ「自分はどうしたいか?」ということを自問するようになりました。そういう意味で、自分の気持ちに素直に行動できるようになったと思います。

ハリファックスでの子育ては、2年たった今でも色褪せることのない新鮮な出来事が日々起きていて、私たちの家族にとって素晴らしいものになっています。

 

ハリファックスの物価

ハリファックスは大都市ではないものの、治安が良く、物価も上昇中とはいえカナダの中ではまだ手が届くのではないかと思います。

 

英語力=ライフスキル

渡航時の子どもたちの学年は6年生、2年生、年長クラスで、誰一人として英語の勉強や英検取得はせずにいきなりカナダに来ました。ディズニーの英語システムで英語の耳作りは一番上の子が3歳くらいのときからしていましたが、英会話もライティングも何もしてませんでした。

なので私たちの親子留学には、英語学習という大きな課題がありました。当たり前ですが、ここカナダでは英語はすべての場面で必須のライフスキルだったので、大人も子どもも必死に食らいついていきました。

そのかいあって、2年たつと長女はそつなく中学校の課題をこなし、高学年、低学年になった小学生の息子や次女も友達と英語で楽しく遊んでいるので子どもたちの吸収力・環境適応力には驚きます。

将来は日本で働くのか英語圏で働くのかは本人達次第ですが、英語ができれば働く国や場所の選択肢がぐっと広がるので、より本人達の希望に近い仕事ができるようになるのではと考えています。

 

まとめ:

親子留学は大きな冒険ですが、新たな環境での子育てがもたらす充実感や成長は計り知れません。ハリファックスでの生活を通じて、子どもたちは異なる文化に触れ自分を見つめ直す機会を日々得られています。自分の可能性を広げ、家族で新たな経験を共有しています。

親子留学を実現するには、大人に関しては事前の英語学習は現地生活のために必須だと思います。また生活に先立つ資金計画をクリアするなどハードルもあります。それらを乗りこえたら親子での素晴らしい時間と貴重な経験を手に入れることができるのではと考えています。

  • この記事を書いた人

Haru

2021年秋にカナダ・ハリファックスへ家族5人(未就学児〜小学高学年の子ども3人と夫)で移住。語学学校とカレッジを経て、2023年より現地のデイケアでECE(保育士)としてフルタイム勤務。2024年春に永住権取得。 当ブログ「子ども教育キャンバス」では、カナダハリファックスを中心とした生活情報や子育て関連情報を現地からお届けしています。 子どもを連れて日本を飛び出し、海外でゼロから生活基盤を立ち上げて暮らすことは、真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなもの。このブログを通して一人ひとりが思い描いた生活を実現できるお手伝いができると嬉しいです!

-親子留学とお金

© 2024 子ども教育キャンバス Powered by AFFINGER5