ハリファックスにも大手アジアンスーパーT&Tはあります。

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カナダ親子留学で手放した7つのこと|取り入れた新しい暮らし

カナダでの親子留学。たくさんのことを得た反面、暮らしの中で「手放したこと」もありました。

でもそれは、ちょっと不便だけど面白かったり、新しい価値観に出会えるきっかけにもなっていて──

今回は、そんな“親子留学で失った7つのこと”と、それをどう乗り越えてきたかをご紹介します。

1. 【お金】外食とレジャーは“イベント化”で

失ったもの:

普通に暮らしてたまに遊ぶだけでも、語学学校費用や生活費すべて含めて1年で約600〜1000万円*ほど必要になるのが現実。「貯金?ああ、過去の話ですね」状態に。外食ランチは1品で1,500〜2,000円が相場、小皿や「ちょっとずつ」の文化はありません。

どうやって節約する?
・車を持たず、バス生活(チケットもアプリで管理)
・食費は果物・パン・ビーフなど安価&豊富な食材を活用
・外食はイベント感覚で、余った分はテイクアウト(気軽に頼める)
・アクティビティは図書館や公営施設、街の無料イベントをフル活用!

*費用はノバスコシア州ハリファックスの場合です。車の有無、家族構成、生活スタイルにより変動します。

2. 【日本にいる友人との交流】“再会”が特別になる

失ったもの:
お友達との日常的なちょっとした雑談、ふらっと会える距離感。時差を調整しなくていいランチやお茶会。

どうやって友人関係を続ける?
・定期的にオンラインで顔を見て話す習慣をつけると、久しぶりの再会のとき、子どもたちも恥ずかしがらずにすぐに遊び出せるようです。
・離れているからこそ、「本当に大切な関係」に気づける時間にもなりました。

3. 【日本の衛生感覚】子どもが地べたに慣れる日

失ったもの:
日本の「感動レベルのトイレ」と清潔基準。
教室の床に座る文化や、テーブルの上に直接クッキー…⁉︎

どうやって快適に暮らす?
・ペーパータオルはお店で自由に使えます
・気になる人はアルコールスプレーを常備(現地で購入可)
・子どもたちは驚くほど早く順応!
→ “適応力すごいな…”と親が感心する日々です(笑)

カナダに来た当初は床に座るように先生に指示されて、しぶしぶ座っていた子どもたち。今ではすっかりどこでも床に座れるようになりました。。日本に一時帰国する前には日本の公共マナーを事前に伝えるようにしています。^^;

4. 【日本語力】“読む・書く”は誇りにしていこう

失ったもの:
子どもたちの日本語(特に漢字)の記憶。小学校6年生で来た長女は漢字は読めるけど書けなくなったと言っていました。下の2人はカナダ歴が長くなると、英語の方が楽に。アルファベットだけなので、フォニックスさえ学べばスラスラ読めるようになります。漢字のように発音(音読み・訓読み)を1語1語覚えるのに苦労しています。ひらがな習得から始めた末っ子(カナダ歴の方が長い)を見ていると、日本語はとてもハードルが高い言語だと痛感しています。

 

どうやって日本語維持する?
・教科書ガイド+学習タブレットを使い、嫌いにならないように気をつけながら毎日少しずつ取り組む。親も忍耐力が鍛えられます笑
・日本語補習校にもお世話になっています(末っ子)
・住んでないのに日本語の読み書きできて、すごい!と子どもたちを励まし続ける
・おうち日本語として、日本のニュースをYoutubeで家族で見る、童謡CDや歌の本を使って歌う

スマイルゼミ

親が教えると抵抗されがちな(涙)書き順もタブレットにお世話になることで雰囲気よく学習が続けられます。

5. 日本的な“繊細な身のこなし”

失ったもの:
行儀の良さ…というより、“身のこなし・リアクションの控えめさ”。
ちょっと目線をそらしつつ喋る、笑うときに口を手で覆う、足を組まないで座る、といった習慣がだいぶなくなってきました。

カナダではどんなリアクション文化?
・「目を見て話す」は意識して続けています(こちらでは視線を外すのは失礼)
・相槌文化はカナダにもあるので気にしなくて大丈夫です
・カナダに来る前は”sorry”は言わない方がいいのかな、と思っていましたが、全然言います。狭い道を通るときなど、向かい側から来た人に笑顔で爽やかによく言われます。ハリファックス特有なのでしょうか。

 

6. 【大きな財布】持ち歩かなくなった“現金主義”

失ったもの:
分厚い財布と、現金の存在感。

結局何を持ち歩いているの?
・バスの定期もチケットもアプリで完結
・クレジットカードやデビットカードもスマホに登録して管理
・持ち歩くのは、免許証と保険証、住民カードくらい
・コインランドリーを使う人以外は、現金いらず!

7. 【お手頃価格な日本製食材】でも、新しい味覚に出会えた

失ったもの:
日本食の“あの味”と、あの価格帯。
同じ調味料もあるけど、高いなあ…⁉︎

どう乗り越えた?
・日本の味に固執しすぎず、「今あるものでアレンジ」する力が育つ
・ダウンタウンの日系スーパーで必要な日本製調味料ものは手に入る(※高いですが)
・代替え食材で“舌のアップデート”が自然に進んでいきます(笑)

小サイズのカレールーが約340円弱(当時レート)。日本産の調味料は高め。でも日本から送ってもらうよりは安くなる場合も。

日本のおっとっとを想起する見た目と食感。4個入りとボリュームがあり子どもたちのお気に入り。

まとめ:何かを手放すと、新しい力が育つ

親子留学で失ったものは確かにあるけれど、
それによって工夫する力、柔軟さ、そして家族の絆が育った気がします。

「ないからできない」じゃなくて、
「じゃあ、どうする?」を考える毎日。

それがいつの間にか、生きる力を育てていたのかもしれません。
これから留学を考えている方にとって、現実的なヒントになれば嬉しいです。

  • この記事を書いた人

Haru

カナダ・ハリファックスへ家族5人(未就学児〜小学高学年の子ども3人と夫)で移住。語学学校とカレッジを経て、ECE(保育士)としてフルタイム勤務。2024年永住権取得。 当ブログ「子ども教育キャンバス」では、カナダハリファックスを中心とした親子留学、英語学習、子育て、ハリファックスの生活情報を現地からお届けしています。 子どもを連れて日本を飛び出し、海外でゼロから生活基盤を立ち上げて暮らすことは、真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなもの。このブログを通して一人ひとりが思い描いた生活を実現できるお手伝いができると嬉しいです。

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