英語と母国語

子どもから大人まで!英語多読の始め方とロードマップ

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前回の記事では英語多読とは何なのか、どんな本をどうやって選べばよいのかの基礎知識を紹介しました。このページでは、どのように英語多読をすすめていけばよいのかを紹介します。

 本記事の内容

・英語多読のロードマップとレベル別おすすめの本
・リーズナブルに英語多読ができるオンラインリーダーズ
・英語多読の目標語数とあると便利な記録ツール

 

 記事作成にあたり参考にした情報

・多読指導ガイド/国際多読教育学会(the Extensive Reading Foundations)
・英語多読指導ガイド/日本多読学会
英語多読法 やさしい本で始めれば使える英語は必ず身につく!(小学館101新書)/古川昭夫著

  英語多読のロードマップとおすすめ本

英検はあくまでも目安なのでそれよりも手にとってみて確認するのが確実です。

Step1 YL0.0-0.7のシリーズを読む(目安:英検3級以下)

対象となる本のシリーズはたくさんあるのですが、ここでは比較的手に入りやすくオンラインリーダーの定期購読もあるOxford Reading Tree(以下ORT)を中心に紹介します。

ORTは英語レベルが低いものをStage1とし、数字があがるにつれて英語レベルが上がっていきます。

 YL0.0-0.7のおすすめ本:Oxford Reading Tree Stage1〜5

・Oxford Reading TreeのStage1〜5 :Oxford Reading Tree Trunk Pack A

使い方は、まず、ORTのをメインにStage1からStage5までを全冊、2 回以上読みます。ORT4(Stage4) と ORT5,6(Stage5、6) の間にかなりギャップがあるので、ORT5.6 にあげるタイミングは個別に見計らう必要があります。

我が家も使っていましたが、”Look at me!””Come in" "Come and see my〜 "など生活で使われる表現が少しずつ形を変えて何度も出てきます。絵を見ながら読むことでどのようなシーンで使われるのかの具体的なコンテキストまで掴めるのがとても良いと思いました。

Oxford Reading Tree Trunk Pack A(Amazon)


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Oxford Reading Treenをメインに使いながら、サブでI CAN READ Level 0-1、Creative Teaching Press Emergent Readers Level 1-3などを読んできます。

・I CAN READ Level 0-1
・Creative Teaching Press Emergent Readers Level 1-3

Step2 YL 0.6-1.8 のシリーズを読む(目安:英検準2級・2級・準1級)

ORT1-5 (ORTのStage1からStage5)と並行して、Usborne First Reading (Level1〜4), Skyline Young Readers, などを読みます。ORTが日常会話文なのに対して、Usborne社のシリーズは物語文の英語表現を学べます。

 YL0.6-1.8のおすすめ本:Usborne First Reading

YL0.6から1.8のレベルの人には、Oxford Reading TreeのStage1〜5に加えてUsborne社の本が推薦されています。レベルはVery Firstから順にレベルが上がっていく仕様になっています。以下では冒頭でお伝えした参考情報を元に該当する商品を調べた結果を紹介しています。

・Usborne First Reading (Level1〜2):まとめて売られているものがVery First、Level1〜2の50冊パックです(Amazon

Usborne My First Reading Library 50 Books Set Collection - Read At Home

Level1より易しめのVery Firstのシリーズも含まれていますが、スラスラ読めるレベルから多読をスタートできます。洋書50冊入りでこの価格です。

・Usborne First Reading (Level3〜4):レベル3〜4に加えYoung Reading series 1が含まれた合計50冊パックです(Amazon


My Reading Library

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・OxfordReedingTreeのシリーズ、Usborne社の他にはSkyline Young Readersが推薦図書に上がっています。

 ORT5まで進んだら読む本

・Magic Adventures・Young ELI Readers・Mr. Putter and Tabby・Henry and Mudge・Oxford Bookworms Starter/Quick Starter・Foundations Reading Library(Level1〜3)・Macmillan Readers(Level1)・Oxford Dominoes Starter・ Stage 1・I Am Reading・Usborne Young Reading1-2(Amazon)・Scholastic ELT Readers Starter/Level 1・Cambridge English Readers Starter・Foxton Readers

 


Usborne My Third Reading Library

Step3 YL2.0-3.5 のシリーズを読む(目安:英検2級・準1級)

Oxford Bookworms Stage1 (YL2.0-2.4)を、理解度 8 割以上でサラサラと(1 冊 40 分以内に)読めるようになってもらうことを目標にします。
Oxford Bookworms/Dominoes Stage 1-3はストーリーがしっかりしていて読み応えがあり、当たり外れが少なく多読に最適とのこと。

月額1000円未満から読み放題のオンラインリーダーズ

英語の本は高いな…と思う方は、オンラインを活用してみるのも手です。
例えば、Oxford reading clubであれば、Oxford Reading Tree, Bookwarmsなど主要なGraded Readersを読むことができます。しかも月額900円で読み放題なので、実際に本を買う前に試し読みするにはうってつけだと思います。

 オンラインで読めるGrade Readers

Oxford reading club(月額900円!)
購入はELT Books.com からできます。

X reading (月額数百円〜!)
ジャンルが選べたりワードカウントができるのと読んだ時間が表示されるので多読の励みになります。

 

我が家の場合は低学年の子がORT,中学生の子はXreadingを使っています。

30万語読むと多読の効果が出始める

多読で効果が上がるには、年間30 万語程度の多読が必要と言われています。日本人の場合、読書速度は遅い人で分速80語、速い人で分速200 語程度だそうなので、十分に効果を上げるには年間で1500 分~3750 分、つまり25 時間~62.5時間程度の読書時間が必要となることになります。3750分を365日で割ると、1日あたり約11分の多読が必要になります。

英語多読は語数の記録をしてモチベーションアップ!

基本的には、タイトル、レベル、語数、感想を記録して、読んだ本の語数をひたすら積み上げて目標まで読み続けるスタイルになります。エクセル、ノートに記録していくのもよいですが、専用ノートやアプリもあります。モチベーションを維持しやすいやり方がいいのではないでしょうか。

ノートタイプ
・高校生・大学生・社会人向け
めざせ100万語! 読書記録手帳
(Amazon)

・児童教室や中高生向け

「児童読書記録手帳」や「教室用読書記録手帳」(ネリーズ)

アプリ

英語多読記録簿:累積語数を自動計算してくれます。

App Store
Googl play

その他、YL や 語数カウントに役立つサイト
http://seg.co.jp/sss/YL/
https://sites.google.com/site/erfgrlist/

日本多読学会のホームページには、研究報告や研究集会の案内があります。(古川昭夫)
https://jera-tadoku.jp/ER_Teaching_Guide-20200125.pdf

まとめ:コツコツと目標語数を目指して読み進めよう!

今回は英語多読の始め方と手順、レベル別のおすすめ本を紹介しました。

我が家の場合はまた別記事で書こうと思いますが、まず最初にORTのリーディングクラブとXreadingを活用してレベル感や好みを確認しました。

あわせて文字数とタイトルを記録をすることで子ども達もモチベーションが高まり、多読が習慣になってきたように思います。

  • この記事を書いた人

Haru

2021年秋にカナダ・ハリファックスへ家族5人(未就学児〜小学高学年の子ども3人と夫)で移住。語学学校とカレッジを経て、2023年より現地のデイケアでECE(保育士)としてフルタイム勤務。2024年春に永住権取得。 当ブログ「子ども教育キャンバス」では、カナダハリファックスを中心とした生活情報や子育て関連情報を現地からお届けしています。 子どもを連れて日本を飛び出し、海外でゼロから生活基盤を立ち上げて暮らすことは、真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなもの。このブログを通して一人ひとりが思い描いた生活を実現できるお手伝いができると嬉しいです!

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