ノバスコシア州のトレイル

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ノバスコシア州ってどんな所?親子留学を考える時におさえたいポイント

カナダ東部に位置するノバスコシア州。その名前を聞いてもピンとこない方も多いかもしれません。本記事では、ノバスコシア州、移住で来る人が比較的多く集まる州都ハリファックスについて気温や住むエリア、教育環境、医療、さらに英語環境の最適化や車の必要性について紹介をしたいと思います。

ノバスコシア州ってどんなところ?

ノバスコシア州は、カナダ東部の大西洋岸に位置する半島から連なっており面積は約55,284平方キロメートルと日本の四国とほぼ同じ大きさです。海に囲まれた島々で構成され、豊かな自然環境が特徴です。

気候は海洋性で、夏は比較的涼しく20~28℃程度、冬はカナダの中では温暖で−5~0℃程度です。降雨量は少なく、年間を通じて過ごしやすい気候です。冬季には時折大雪が降ることもあり、そんな日は学校が休校になったり、職場がリモートワークになったりすることもあります。

ノバスコシア州の主要産業は、漁業、農業、林業などの第一次産業と観光業です。近年では、IT産業や再生可能エネルギー産業も成長しています。クリスマスツリーの産地でもあります!

ノバスコシア州のどこに住むのがよい?

語学留学の場合、語学学校が集中する州都ハリファックスがおすすめです。ハリファックスはカナダ東部最大の都市で人口約46万人(2023年予測)を擁し、また、多くの大学やカレッジがあり国際的な雰囲気に溢れています。(参照:Halifax Partnership(英語サイト))

ハリファックスの魅力は、豊かな自然と都市機能の調和にあります。街中に緑が点在し、ウォーターフロントでは海を身近に感じられます。発達した公共交通機関により、車がなくても生活できます。徒歩やバスで買い物、図書館、ショッピングモールに行けるので便利です。

バンクーバーのようにDAISOや日本食チェーン店はありませんが、近年、日本食を扱う店が増え、日本のお米、調味料、納豆なども入手可能になりました。アジア食材も容易に手に入るため、日本食が恋しくなっても心配ありません。

ハリファックスには日本人コミュニティがあり、日本語補習校や日本人会などの組織があります。これらのコミュニティに入ることで、情報交換や交流の機会を得ることができます。

ハリファックスの教育環境

ハリファックスの公立学校システムは、小学校(Elementary)、中学校(Junior High)、高校(High School)の3段階です。特徴的なのは、カナダの公用語である英語とフランス語の両方を学べる環境です。フランス語の授業は学年が上がるにつれて増え、中学校では週4回程度になります。また、学校によってはChromebookが1人1台支給されるなど、ITを活用した教育も進んでいます。宿題の提出や成績管理も、生徒の自主性を重んじる傾向があります。

ハリファックスの生活と娯楽

ハリファックスの生活は、自然が身近にありながらコンパクトに生活できる点が魅力です。近所に様々な公園や広場、林のようなトレイルがあり、散歩やランニング、サイクリングを楽しむ人々の姿が見られます。また、夏にはサーフィンなどのマリンスポーツ、カヌー観戦もできます。

他にはハリファックス・ウォーターフロントでの様々なイベントや、ハリファックス・ショッピングセンターでのショッピングが楽しめます。映画館もあり、日本より安価に映画を楽しむことができます。

医療システムと保険制度

カナダは公的医療保険制度が充実しています。ノバスコシア州に183日以上滞在して州の医療保険(MSI)に加入すると、医療上必要な病院、医療、歯科、検眼のサービスを制限付きではありますがカバーしてもらえます。

Nova Scotia Health Card (MSI)(英語サイト)

歯科に関しても、ノバスコシア州政府は、有効なMSIヘルスケアカード番号を持つ14歳以下の子供の基本的な治療をカバーしています。年に一度、このプログラムでは、定期歯科検診1回、定期X線検査2回、予防サービス1回(ブラッシングとフロスの指導など)、フッ素塗布1回、スケーリング(10歳以下は1回、11~14歳は2回)、 詰め物、必要な抜歯、栄養カウンセリングもプログラムの対象となります。歯科医の判断により、追加のフッ素治療がカバーされることもあります。

Children's Oral Health Program(英語サイト)

英語学習環境の最適化

ハリファックスの全体的な傾向として、ダウンタウンに近づくほど様々な国から来ている人が集まり公立の学校はカナダの学校というよりインターナショナルスクールのような雰囲気になります。英語がユニバーサルランゲージであることを肌で実感しながら様々な国の子と仲良くなれる機会を持てますが、中にはカナダ英語らしい発音をお子さんに身に着けてほしいと思う方もいるかもしれません。

その場合はいくつかの選択肢が考えられます。

手っ取り早い方法としては、カナダで生まれ育った子ども達が通う私立学校にお子さんが通うことです。ただ学費が現地価格の2〜3倍するので出費が大きいのがネックです。

そこでできる現実的な策としては、郊外に住み、子どもたちは近所の学校に通い、親はハリファックスまでバスや車で語学学校に通学することです。送迎が必要な場合は、学校が終わる時間と語学学校が終わる時間をそれぞれ確認して実現可能かどうかを確認することをおすすめします。

他にはダウンタウン内の日本人が少ない学校区に住むという方法もあります。

車は必要?

ハリファックスでの生活において、車の必要性は個人のライフスタイルや予定によって異なります。

バスで日常生活は可能ですが、車より時間がかかることがあります。ダウンタウンから40分以上離れたエリアになるとバスが通っていないこともあるのでバスでピンポイントで目的地最寄りのバス停に行ってもそこからかなり歩くことになります。

頻繁な外出や子どもの習い事で移動が多い場合は車が便利です。購入する以外にもUberやカーシェアリングサービスを利用することも可能です。これらのサービスはダウンタウンで充実しています。

これらの選択肢を考慮し、自分のライフスタイルに合わせて交通手段を選ぶことが大切です。

ビザ取得プロセス

カナダへの親子留学には学生ビザが必要です。申請には、語学学校の入学許可証、資金証明などが必要となります。手続きには時間がかかるため、余裕を持って準備することをおすすめします。

まとめ

ノバスコシア州、特にハリファックスは、自然豊かな環境で英語(そしてフランス語も)を学びながら、多様な文化や生活様式に触れることができると思います。

本記事が、家族全員にとって貴重な経験となる留学になる手助けになれば幸いです。

  • この記事を書いた人

Haru

2021年秋にカナダ・ハリファックスへ家族5人(未就学児〜小学高学年の子ども3人と夫)で移住。語学学校とカレッジを経て、2023年より現地のデイケアでECE(保育士)としてフルタイム勤務。2024年春に永住権取得。 当ブログ「子ども教育キャンバス」では、カナダハリファックスを中心とした生活情報や子育て関連情報を現地からお届けしています。 子どもを連れて日本を飛び出し、海外でゼロから生活基盤を立ち上げて暮らすことは、真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなもの。このブログを通して一人ひとりが思い描いた生活を実現できるお手伝いができると嬉しいです!

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